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ハンドルネーム:えみ
東京生まれ、名古屋育ち。大学以降は東京在住。 趣味は旅行・音楽・サッカー。 好きな国:イタリア・ナミビア・南アフリカ 行ってみたい国:スペイン 好きな音楽:ソウル、歌謡曲、クラシック 好きなサッカーチーム:ACミラン タグ
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2008年6月16日
カスティリョーネ・デル・ラーゴでの最終日。この日ピエンツァまで行こうとしたのに、国鉄がショーペロ(ストライキ)とのこと。電車が使えなくなったので、夕方タクシーでここからピエンツァに行くことになった。ぽっかりと時間が空いたので、これまでちゃんと見てなかったカスティリョーネの街を見学することにした。(ショーペロについては「あとがき」をご覧ください) とはいっても、カスティリョーネの街には正直言って、大した見所はありません。オルシーニ家のパラッツォにあるフレスコ画を見学するのと、半島の最先端にある砦(fortezza)の中を見るくらい、あとは土産物屋のあるメインストリートや城壁外のオリーブ畑、湖畔の道をブラブラとウォーキングするくらいですかね・・・・。 ※これがメインストリート。人もいないし、いつもひっそりとしている。 オルシーニ家のパラッツォには、天井と壁に美しいフレスコ画が残っています。ただ、ちょっと絵が洗練されてないというか、フィレンツェやローマのパラッツォの中に描かれているものに比べると、どうも田舎臭さがあるんです。でも絵の中にトラメズィーノ湖や過去にその地方で起きた戦の情景が描かれたりしているというローカル色が出ている点は見ていて面白いです。 オルシーニ家のパラッツォのすぐ隣には大きな砦があります。夏にはここで音楽祭が行われるらしく、ステージが組まれていました。小さな階段を上って砦の上の方に登るとそこからトラメズィーノ湖の全景を一望でき、それはもう本当に素晴らしい景色なんだけれど、私が訪れた日は天気が悪かったのでその点だけが残念でした。 カスティリョーネの街自体は端から端まで歩いても15分たらずの本当に小さい街です。観光客は食事をしたり、土産物をみるためにこの街に訪れるようですが、おそらくほとんどの人が湖畔のリゾートホテルに泊まっているものと思われます。でもここを拠点にして、遊覧船に乗ったり、近場のオルヴィエートやコルトーナなどへ日帰りで行くことも可能なので、この地域を観光する拠点としてもよいのではないかと思います。 【あとがき】 ★チェントロ行きのバスについて 鉄道のカスティリョーネ・デル・ラーゴ駅と街のチェントロを結ぶバスは本数が少ないです。私はローマ12:57発のRegionaleに乗り、カスティリョーネに15:10に到着して、電車の接続便と思われるバスに乗りましたが、時刻表を見たらその時間以降チェントロ行きのバスはありませんでした。バスの発着は午前中に集中しているみたいです。電車でカスティリョーネに行く人は注意が必要です。駅からチェントロまでは2kmほどありますから、荷物があると歩くのはしんどいです。 ★6月16日のショーペロ カスティリョーネから次の目的地であるピエンツァに行く日のこと、なんとイタリア国鉄のショーペロ(ストライキ)がありました。カスティリョーネから電車でキウージまで行き、そこからバスでモンテプルチャーノ経由でピエンツァに行くはずだったのに、いきなりショーペロ・・・・です。 カスティリョーネ・デル・ラーゴの駅に行くと、ショーペロを告げるアナウンスが・・・ 「えーーっ、なんでこの日に限ってショーペロ??」もうこれ以上のショックはありません。私同様、ショーペロを知らずに駅に来てしまった4人組のイギリス人観光客も激怒りしている。「なんで今日ストなんかやってるんだ?ローマまで行かなきゃなんないんだぞ!」と私に怒りをぶつけてくるが、そんなこと私に言われても・・・・ 困ったのは私も同じで、まずチェントロに戻ろうと思ったがバスが1時間先まで無い。どうしようと思って、駅前のタバッキに入ったが、タバッキの主人はまったく使い物にならず、タクシー会社の電話番号も知らないという。どうしよう・・・・と思っていたら、たまたま用事があって車で駅に来たお兄さんがいたので話をしたら、チェントロまで連れていってくれるという。有難い!で、チェントロで降ろしてもらって観光案内所に行ったら、タクシー会社の電話番号を渡されて、自分でタクシー会社に電話をしろ、と言う。そんな不親切な観光案内所あるか??と私は怒る。渋々タクシー会社に電話をすると案の定「今日はショーペロのせいで、タクシーは全部で払ってます。午後までありません。」とテキトーなことを言われる始末。ちなみにショーペロは17時まで続くらしく、ここからキウージまで行くプルマン(長距離バス)も無いらしい。ヘタすると、今日中にピエンツァに到着できないなんてこともあるかもしれない。「なんでこんなに使えない国なんだ!」とマジ切れしそうになるけど、まあここはイタリアなので・・・仕方ない。 最後の手段として、泊まっていたホテルに相談しようと思った。私の事情を説明したら、すぐにタクシー会社に電話をしてくれて、16時にタクシーを1台手配してくれた。このホテルの方々はレストランの支配人も含めてとてもフレンドリーで親切だったんだけど、このときほどホテルのスタッフに感激したことはなかった。 16時になって、やっとタクシーがやってきた。タクシーといっても車上のタクシーサインもなく、一見普通の車だった。運転手は寡黙な老人で通常のイタリア人タクシー運転手とは違い、こちらから喋りかけない限り、一言も喋らなかった。途中の景色はそれはもうため息がでるほどきれいな田園風景で、ずっと景色を眺めていたくて「ここで車を降ろしてください・・」と言いたくなるほど。タクシーはモンテプルチャーノを経由して1時間でピエンツァに着きました。お金はチップ込みで90ユーロ。高くついたけど、景色はいいし、速かったし、とにかく無事にピエンツァに着いたのでホッと胸をなでおろしました。 #
by parole2005
| 2008-06-16 20:24
| 旅行
2008年6月15日
トラズィメーノ湖近辺に来て天気がよければ、湖畔の街や島を結ぶ遊覧船に乗ることをオススメします。街の城門を出てオリーブの丘をブラブラと下って10分、船着場に到着。隣には砂浜のビーチもあり、肌を焼いている人もちらほら。湖上にはヨットの姿も見えます。ここまで来て、やっとここがリゾート地であることを実感。水はちょっと濁っているけど、おそらく湖の中心にいけば澄んでいるんだと思う。 ※写真はボートの上から見たカスティリョーネの街。先端にあるのは砦。 ※トラズィメーノ湖遊覧船のタイムテーブルはこちら 11:10発の船に乗り、トラズィメーノ湖で一番大きな島、イソラ・マッジョーレへ。一番大きいといっても、歩けば1時間強で1周できそうなかわいらしい島で、船着場の前にあるメインストリートに数件のレストランがある以外はオリーブ畑と自然林があるだけの静かな島です。(でもこのあたりの観光名所なので、観光客は結構います) まずはオリーブ畑の間を島の高台にある教会までブラブラ歩きました。可憐に咲く野の花に囲まれた古びた教会がまたかわいらしく、そこから見るトラズィメーノ湖の景色も最高にすばらしいものでした。訪れた観光客もボーッとくつろいでいます。この島にはもう1つの見所であるお城(Castello)があるんだけど、修復中のためか閉鎖されていました。残念! というわけで、ブラブラ歩いて島を1周した後、再び船に乗りカスティリョーネの街の対岸にあるパッセニャーノの街まで行ってきました。ここもリゾート地らしく、湖畔に遊歩道が設置されていてとても開放的な雰囲気。ただ、そんなに観光地化されている様子でもない。ちょうど昼どきだったので、湖畔に面した道路沿いに建つIl Moroというレストランに入りました。注文したのはモンテファルコ(ウンブリアのワインの名産地)の赤ワインとトリュフのホームメイドパスタ。トリュフを注文したというのも、ここウンブリアは白・黒トリュフの名産地だから。トリュフはこれまでスライスしたものしか食べたことがなかったんだけど、このパスタに入っているのはゴロリと大きく、香ばしくて美味しかったです。 残念ながら、この街には特に見るべきものは無い様子。なので街を30分ほどブラブラ歩いてから再び船に乗りカスティリョーネ・デル・ラーゴへ戻りました。昼過ぎまで晴天だったのに、この日も夕方になってから突然空が曇り始め強風が吹き始めました。ここ数日ずっとこんな感じで天気がめまぐるしく変わります。船の中にいても寒くて、長袖の服が必要な感じでした。 トラズィメーノ湖の風景 左上:カスティリョーネの街の湖畔のビーチ。ビーチといっても、砂浜ならぬ小石のビーチがある。 右上:イソラ・マッジョーレからの景色。風の音しかしなくて、昔から何ひとつ変わってないんだろうなぁと思わせるような美しい風景 左下:パッセニャーノから湖を眺める。中央に浮かんでいるのがイソラ・マッジョーレ 右下:夕暮れ時。空が真っ赤に染まりました。カスティリョーネにて #
by parole2005
| 2008-06-15 22:03
| 旅行
2008年6月13日
カプリ島を後にして、カスティリョーネ・デル・ラーゴ(Castiglione del Lago)へ向かいました。この街はイタリア半島部で最大の湖であるトラズィメーノ湖の湖畔にあり、夏はバカンス客で賑わうそうです。 ローマから電車に乗って約2時間。カスティリョーネ・デル・ラーゴの駅に着きました。駅は無人駅でひっそりと静まりかえっています。バカンスの街らしいのでもっと賑やかなのを想像していたのに、いきなり拍子抜けです。ここから街のチェントロまでは2kmほどあるのでどうやって行こうかと思っていたんだけど、ちょうど駅前にチェントロ行きのミニバスが停まっていました。バスに乗って約10分、バスはカスティリョーネの街の城壁外にあるバス停で停まりました。 城壁に囲まれたチェントロに入っていくと、きれいな中世の街並みがありました。街は湖に突き出た半島のような場所に造られているため、3方向は湖に囲まれていて幻想的な雰囲気があり、まるでおとぎの国のようです。観光客向けの土産物屋や食品店も多く、観光客らしい人もちらほら。 まずは今日泊まるホテルへ。Hotel Aganoorはパラッツォをホテルに改装したもので、地階にはこの地方の食品を扱うショップとレストランが併設されています。エレベーターが無い中、荷物をもって部屋のある3Fまで上るのが大変だったけど、ホテル内にはトラズィメーノ湖が眺められる居間やデッキチェアの置いてある屋上などがあり、なかなかよい雰囲気。私のシングルの部屋はこじんまりとしていて、椅子がないのが不便ではあるけど、まあこんなもんで十分でしょう。このホテルはコストパフォーマンスが良いのでオススメです。 ※Hotel Aganoorのサロン。窓からはトラメズィーノ湖を見渡せます 夕方、テレビをつけたら、EURO2008のイタリアvsルーマニアの試合をやってました。「あ~これは観なきゃあ」と思って、休息がてらサッカーを観てました。どうも街中の人が皆この試合を観ているみたいで、街中からテレビの音声や歓声が聞こえてきます。この日は夕方になったら、急に空が暗くなり激しい雷雨になったので、結局そのままホテルの部屋でのんびり過ごしました。 夕食は併設されているレストラン、La Cantinaにて。カンティーナという名前にあるとおり、ワイン貯蔵庫をレストランに改造したもので、雰囲気がよくキビキビと働く店のカメリエレや、感じの良い店の支配人のおかげで大変居心地のよい時間を過ごしました。ウンブリア地方の料理を出すところなんだけど、かなり美味しい料理があったのでいくつかまとめておきます。 (写真の左から)ウンブリア地方の小麦と豆、ペコリーノチーズの入ったサフラン風味のスープ(Zuppa di farro e legumi allo zafferano con scaglie di pecorino stagionato)と羊のトリュフ風味の煮込み(Agnello tartufato)。スープは豆のコクと甘さがしっかり出ていて最高に美味しかった。こういうのは絶対日本では食べられない味。羊はウンブリアの名産であるトリュフを使った料理。普段は食べないドルチェだけど、Budino di Te nero con Lavanda e miele(紅茶のプリン、ラベンダーと蜂蜜と一緒に)というのをみつけてしまい、ラベンダー好きな私はつい注文してしまった。味ですが、プリンはどうってことないんだけど、このラベンダーの強烈な香りと蜂蜜の相性がバツグン!! 一緒に食べると美味しいんです。 デコレーションとして花びらを散らしているのも自然豊かなこの地方らしくてとてもステキ。 (左の写真から)ウサギの詰め物(Rotolo di coniglio farcito)と、トラメズィーノのインゲン豆とパーチのフィレットの入ったパスタ(Maltagliati con filetti di persico e fagiolinma del Trasimeno)。パーチのパスタはいかにも「地元の」一皿という感じだったので食べたけど、味はまあまあという感じ。右の写真は中に詰め物の入ったパスタのトリュフソースがけ。パスタではこのレストランで食べた中では一番美味しかったかな。 #
by parole2005
| 2008-06-13 23:35
| 旅行
今回はカプリ地区とファラリオーニ岩島群付近を歩くトレッキングルートを紹介します。
アウグスト公園 街の中心にあるウンベルト1世広場からカプリ地区のメインストリート、V.エマヌエーレ通りを進み、さらにセレナ通り(Via Serena)を歩いていくと島の南側に抜けることができます。抜けた先からは、カプリ島南部を一望することができますが、そのパノラマのちょうど正面に見えるのがサン・ジャコモ修道院。中世に建てられた修道院だけど、中はしんと静まりまえっていて、カプリの騒々しさが嘘のよう。時間が止まったかのような佇まいのキオストロ(回廊)が美しいです。 アウグスト公園はヤシの木や花が生い茂る「南国のパラダイス」といった雰囲気のスポット。ここは絶好のビューポイントでもあります。目下にはマリーナピッコラやファラリオーニ岩島群を見ることができ、下を見下ろせばダイヤモンドみたいにキラキラ光る海がとてもきれいです。ずっと見てても飽きない。 ファラリオーニ岩島群展望ルート・トレッキング 高級ブランドショップが連なるカメレッレ通り(Via Camerelle)を歩くと、やがて道はトラガラ通り(Via Tragara)と名前を変えます。この道はトラガラ展望台まで続く素敵な散歩道。左右には緑が生い茂り、高級ホテルやヴィラが立ち並び、その洒落た佇まいから、カプリ島のリゾートとしてのレベルの高さに改めて気づきます。 景色を楽しみながらブラブラ20分ほど歩くと、そこには5つ星ホテルのPunta Tragaraがあります。このホテルの前がトラガラ展望台というビュースポットになっていて、ここからファラリオーニ岩島群のダイナミックな景観を楽しめます。普通の人はここで引き返して、街の方へ戻っていきますが、実は展望台の下から島の海岸線をぐるっと周り、島の南東部にある天然のアーチ(Arco naturale)まで抜けることができるトレッキングルートがあります。このルートはカプリ島の特徴でもあるダイナミックな景観を間近で堪能できるのでオススメコースです。 森の中に作られた道は1mほどの幅があり、ちゃんと舗装されていて歩きやすいです。途中には別荘らしい建物も点在して、右手を見れば木々の隙間から時々海が顔を出します。歩いて15分程でファラリオーニ岩群島を目下に臨む場所に到着。間近から見る岩島群は荒々しくて、人を決して寄せ付けない威厳を保っていますが、その手付かずの自然が美しい。波間にはユラユラと小船が浮かんでいて・・・・ あんなところで小船に揺られたら、気分はさぞかし天国だろう・・・・ 15分ほど海を右手に見ながら平らな道を進むと、やがて道は上りの階段になります。そしてここからゴールの天然のアーチまで延々と階段を登ることに(涙)。 途中にGrotta di Matromania という古い神殿跡があります。崖の下部に10mほどの高さの天然の大きなくぼみがあって、そこに昔ミトラ教の神殿があったみたい。でも遺跡と認識できないほど傷みが激しく、大して見るものはありません。 そこからさらに階段を延々と上り、やっと天然のアーチに到着。アーチといっても、実際には大きな岩に長年の風化で出来た穴があいているんです。その穴から見える岩島と海がまた美しくて・・・・ 疲れを癒すために、しばらく風に吹かれながらボーッと景色を堪能。なにもかも美しくて、この島を出ていくのがイヤになります、ホントに・・・・。 天然のアーチのすぐ上には、”レ・グロッテッレ”というレストランがあります。疲れを癒すためにビタミンCを補給しようとレモナータを注文したけど、飲んだら急におなかもすいてきたので、結局ここでランチをとりました。絶景を臨めるというロケーションのせいか、料理の値段が割高。スカンピ(手長エビ)のスパゲティを注文したら、具があまり入ってなくて見た目が貧弱だったけど、味はわりと美味しかった。 ※トレッキングルートについて補足 道はアップダウンが激しいので健脚向き。歩行時間は約1時間。道はほとんど舗装されているけど、スニーカーがベター。トラガラ展望台から天然のアーチへ向かうと最後のほうで延々と階段を上らないといけないので、天然のアーチからトラガラ展望台へ向かうルートのほうが楽だと思う。私が歩いた6月はかなり人が歩いてましたけど、女性は複数で行ったほうがよいでしょう。(一人でも行けないことないけど、念のため) ヴィッラ・ジョビス 天然のアーチから街の中心へ戻るためにMatromania通りを歩いていたら、「ヴィッラ・ジョビスはこちら」の標識があったので、行ってみることにしました。ヴィッラ・ジョビスは2代目ローマ皇帝ティベリウスが統治を行ったという宮殿跡。一体どんな場所なんだろう? 街の中心からヴィッラ・ジョビスまでは2km以上の距離があります。メインルートのティベリオ通りは住宅地の中の静かな通りで、各々の家の庭に咲く花などを見ながらの散歩が楽しい。ヴィッラまではゆるやかな上り坂がずっと続くので結構疲れました。 ※道を歩いていたら、ある家の門の先に長いアプローチがあった。素敵な庭です。 40分ほど歩いて、やっとヴィッラ・ジョビスに到着。場所は島の最東端。ソラーロ山に次ぐ高さを誇る場所に、なんでこんな宮殿を建てたのか??と疑問に思ってしまうような場所にそれはありました。しかしながら、アマルフィ半島やナポリ湾がよく見渡せる場所だから、警備の面で建てるのにふさわしい場所だったんでしょう。ところで、この宮殿で政治を行ったという皇帝のティベリウスは気がふれていたって言われてるようです。以前読んだ本に書いてありましたが、歴代ローマ皇帝には精神に問題を抱えた人が多かったらしく、その原因としてローマまで水を運ぶ水道管に水銀の成分が含まれていたためじゃないかという説があるようです。 宮殿跡はわりと保存状態もよく、各々の部屋の説明書きもあったので、それらを読みながらのんびり歩きました。宮殿跡を目にしながら、かつての宮殿をイメージしながら回るのはなかなか難しいんですけどね。ところどころにモザイクや壁の色彩も残っていました。ここはかなりの高所で、ただでさえ強風が吹いていて、宮殿のすぐ下は垂直の絶壁のあるような場所です。ロケーションからしてかなりコワイんですけど、ここにはもう1箇所、おっかない場所があります。それは“投身の展望台”と呼ばれる場所で、ティベリウスが奴隷や罪を犯した人をそこからつき落とした場所らしいです。その場所には柵なども特に設けておらず、非常に危険なので観光客が近づくのは禁止されていました。あんなところから人を突き落としたなんて・・・・考えただけでゾォ~っとします。 美味しいパスティッチェリア ウンベルト1世広場からのびるV.エマヌエーレ通りにあるボノクオーレ(Pasticceria Buonocore)はパンやお惣菜、ジェラードなどを売るショップ。ここの食べ物は何でも美味しいです。食べすぎでおなかがもたれてレストランなどに入りたくないときは、ここでお惣菜を買うのもオススメ。それから、ジェラートも絶品ですよ~~。Fantasia di Capri(カプリの幻想)という名前のジェラートを食べたけど美味しかった。あと南イタリアのお菓子、ババ(Baba)も美味しいです。これまで食べたババの中で一番美味しかった。ぜひ一度お試しあれ。 カプリ訪問中、幸い天気が大きく崩れることはなかったんだけど、まだまだ盛夏に比べれば天気は不安定な様子。カプリ滞在の最終日である今日は朝から空が曇っていて肌寒く、夜には雷雨になりました。 それにしても、カプリって知れば知るほど魅力的なところ・・・・ 奥が深いです。次回訪れる機会があれば、船で島をクルージングしたいなぁ。 <カプリ島の風景> 左:アウグスト公園。ヤシの木がたくさんある。 右:トラガラ通りを散歩中。カプリ中が花で溢れています。 左:トラガラ展望台から見たマリーナピッコラ付近の景色。下に見えるのがトレッキングルートの入口付近。 中央:ファラリオーニ岩島群の島の1つ。 右:ヴィッラ・ジョビスにあった投身の展望台。右手の平らの部分から投げ落としたらしい。見てるだけで、足がすくむ。マジでコワい!! #
by parole2005
| 2008-06-12 22:27
| 旅行
2008年6月10日
カプリ島・・・初代ローマ皇帝アウグストゥスが「甘美な快楽の地」と呼んだ島。 4年前に初めてこの島に来てから、ずーっと再訪を夢見てた場所。初めてカプリ島を訪れたとき、その美しさに息を呑んだもんです・・・・海から見たときは断崖絶壁の荒々しい岩肌に囲まれた島に、人を寄せ付けないような怖さを感じたんだけど、上陸してみたら、そこは目の覚めるような鮮やかな色彩と自然美に彩られた地上の楽園。 2008年6月にカプリ島への再訪が叶い、そのときは4泊してのんびり滞在できたんだけど、日帰りでカプリ島を訪れる日本人を度々見かけて「日帰りでカプリから帰ってしまうなんて、なんてもったいないことを・・・」と思いました。 そんなわけで、カプリの魅力をお伝えすべく、今回訪問したスポットを紹介します。 アナカプリ地区 カプリ島西部に広がるリゾート地区。海抜300メートルの高台にあるので、カプリ地区より湿気が少なくて過ごしやすい。洒落たブティックや土産物屋が多く、ブラブラ散策しながらのショッピングが楽しい。土産物の値段はカプリ地区より多少安いんじゃないかと思う。 カプリ地区からアナカプリ地区まではミニバスかタクシーで行くのがベター。アナカプリまでのルートはとてもエキサイティングで、絶壁にへばりつくようにつくられたヘアピンカーブをグングンと上がっていきます。高度が上がるにつれ、カプリ島の全体像見えてくると、その島の美しさに思わずため息が・・・・。バスを終点で降りると、そこはアナカプリ地区の中心、ヴィットリア広場。ソラーロ山の山頂まで上るリフト乗り場も広場の目の前です。 ※カプリのオープンカータクシー。気分サイコー! 素敵な散歩道 ヴィットリア広場から標識などに沿ってヴィッラ・サン・ミケーレのほうへ向かうとVia Capodimonteに出ます。この道は両側に南国の木々が生い茂るエキゾチックな小路で、リゾート向きの服やサンダルを売るブティック、島の名産であるレモンを使った石鹸やキャンドルを販売する店、カプリ島オリジナルの香水を売るプロフメリア(香水屋)などが並んでいます。 この道を数百メートル歩くと右手にヴィッラ・サン・ミケーレがあり、そこを通り過ぎてさらにまっすぐ進むと、突き当たりがビューポイントになっています。ここから見下ろすカプリ島と海の景色はとても美しく、海の向こうにはナポリやアマルフィ半島も見ることができます。小路は右手に折れ、さらに絶壁沿いに続きますが、やがて行き止まりになるので引き返しましょう。 青の洞窟 カプリ島イコール青の洞窟・・・というくらい、世界的に有名な観光スポット。ただし、この洞窟への訪問は天気や潮の満干に左右されやすく、午前中は入れたけど午後は入れないとか、その逆もあったりするので、訪問できるチャンスがあれば、まずは何を差し置いても青の洞窟へ行ってみることをオススメします。 青の洞窟までは、カプリの港・マリーナ・グランデからフェリーで行くのが一般的だけど、混んでいるときは船の上での待ち時間も長くなってしまいます。そこでオススメしたいのが、アナカプリから青の洞窟まで陸路を使うコース。バスに乗ってほんの15分で青の洞窟の真上まで来ることができます。洞窟入場までの待ち時間も短いし、長時間船に揺られることもないから楽です。青の洞窟行きのバス乗り場は、ヴィットリア広場の前の道を、ヴィットリア広場を背に左方向へまっすぐ数百メートル歩いた左手にあります。行き先に”GROTTA AZZURA”と書いてあるのが青の洞窟行きのバス。本数は1時間に3~4本。 ちなみに青の洞窟を訪ねる時間帯は、日光が洞窟の奥深くまで入る午前中の早い時間帯がオススメ。それに早い時間ほど訪問者が少ないので、ボート漕ぎのおじさんが良い人に当たれば、通常よりも長時間洞窟内に滞在してくれます。 ※青の洞窟の前の様子。マリーナ・グランデから来た人はここで小さなボートに乗り換えて洞窟へ向う。 洞窟の入口の高さは1mもなくて、洞窟突入時には頭を低く下げるように言われます。(だから海がちょっとでも荒れると、青の洞窟に入れないのね・・・と納得) 中に入ると、そこは広い空間になっていて、ボートは反時計まわりでゆっくりと洞窟の奥へ進んでいきます。洞窟内ではボート漕ぎのおじさん達が、おのおのカンツォーネを歌うので、洞窟のあちこちから歌が聞こえてきてちょっとウルサイくらい・・・・ 青の洞窟のあの強烈なターコイズブルーが見れるのは、洞窟の奥から入口付近を見たときです。水しぶきをあげると、水が蒼い宝石のようにキラキラときらめき、思わずため息が出る美しさ。それから、洞窟内できれいな写真を撮るのはかなり至難の業です。暗いからピントが合わなくてボケちゃうんですよね。写真を撮ることに意識をとられると、結局何も見れなかった・・・・ってことになりかねないので、瞼にその情景の美しさを焼き付けておくほうがいいかもしれませんね。(この写真はかろうじてキレイにとれた1枚) まだ洞窟まで来る人が少なくてすいていたので、ボート漕ぎのおじさんが「いまはまだボートが少ないから、2周してあげるよ。チップはずんでくれるとうれしいなぁ~」なんて言いながら2周してくれました。チップはどれくらいが相場なのかよくわからないんだけど、2周してくれたし満足できたので私1人で10ユーロ払いました。 ソラーロ山 カプリ島は海だけでなく、断崖絶壁の荒々しい岩肌が織り成すダイナミックな山の景色にも魅力があります。ソラーロ山は標高589mのカプリ島で一番高い山。ヴィットリア広場の前からリフトが出ていて、それに乗って約10分で山頂まで行くことができます。高度が上がると、目下にはアナカプリの白い家々が、遠くにはイスキア島やフロチーダ島を望むことができます。6月には山の斜面に黄色い花が咲いていて、この黄色いじゅうたんがまた綺麗です。 ※目下に見えるのが、アナカプリ地区の街。海の向こうにはイスキア島が・・・・ ソラーロ山の山頂からはカプリ島の南側の素晴らしいパノラマを見ることができます。崖の下を覗くとそこはほぼ垂直な絶壁で、はるか下のほうには光できらめく青い海が・・・・。ここから見るファラリョーニ群島や島の情景は言葉では言い尽くせない美しさ。「神がカプリ島を創りたもうた」と言っても過言ではないです!カフェもあるので、開放感に浸りながらのんびり日光浴をするのもいいと思います。 新鮮な魚介を食す ヴィットリア広場の向かいからのびているVia Giuseppe Orlandiをずっと真っ直ぐに7~8分進むと突き当たりにあるのがディアズ広場(Piazza Diaz)、その広場に面した店 Trattoria da Mamma Giovannaを紹介します。ここは知人が「うまかった」と言っていたレストラン。カプリに来たらやはり魚介類を食べたい、ということで行ってみました。 ワインはアナカプリ産のFalanghinaという白ワインを注文。軽くてさっぱりめ、しかもフルーティで美味しい。アンティパストにはカラス貝のソテーを、プリモピアットには海の幸のリゾットとスカンピ(手長エビ)のリングイネを注文。魚介が新鮮だし、魚介の味を生かしたシンプルな味付けです。メインディッシュには朝獲れたばかりの800gのクロダイを食べることに。好きなようにグリルしてくれるというので、シンプルにオリーブオイルを使った香草焼きにしてもらいました。これがまたオイシイ・・・。どれを食べても本当に美味しかったです。カプリは観光地なので、お店を選ばないと、イマイチなものが出てくることもありますが、この店ならまず何でも美味しいでしょう。最後は自家製のリモンチェッロをいただきました。リモンチェッロはおいしいので、グイグイいけちゃうけど、アルコール度が30%あるのであっという間にヘロヘロになります。 ※ちなみにこのお店はたまたま知り合った日本人のご夫婦と3人で行ったので、食事の量は3人前です。 Da Mamma Giovanna (Piazza Dias, 3/5. tel. 081-8372057) カプリ島の風景 左:ソラーロ山頂から島の南側を覗いたところ。絶壁です。 中:アナカプリの街にあるパラッツォの中庭。レンガ色の建物がきれい。 右:ソラーロ山頂から。石像の存在がイタリアっぽいショット。 #
by parole2005
| 2008-06-10 23:52
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